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微笑を誘う恋物語

米ブロードウェーで1950年初演のミュージカル。陰のある人間が登場するものの、ユーモアとおおらかさで人間を包み、恋と人生の素晴らしさを歌い上げるコメディーだ。疾走感のある展開で、観客を飽きさせない工夫がある。ギャンブラーのスカイ(内)は、仲間のネイサン(錦織一清)との賭けで、堅物のサラ(笹本)を口説く羽目に。初めは反発するサラだが、2人の距離は縮まる。ネイサンは婚約中のアデレイド(高橋由美子)との仲がこじれかかる。

笹本の高音を生かした歌は聴き応えがある。酔態の演技はかわいらしさ満開。はじけた演技で愛嬌(あいきょう)たっぷりに踊り子を演じる高橋にも好感が持てる。錦織は相変わらずの喜劇巧者ぶり。絶妙な呼吸で観客の笑いを誘い、作品に厚みを加える。賭博場での群舞など、脇の見どころもたっぷりある。中でも田中ロウマの踊りのうまさに目を見張った。翻訳・訳詞・演出は、菅野こうめい。  

30日まで。日比谷のシアタークリエ。http://www.yomiuri.co.jp/

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